「旨いじゃん」


そう言うと、クシャクシャっと片手で頭を撫でてくれた。


―――ドキン


もう、死んでも良いかもって思える位幸せな気分だった。


先生は箱を閉じると

「もったいないから、取っておく」

そう言って、白衣のポケットにしまったんだ。


ひと粒、涙がこぼれ落ちた。



ガマンしてたのに……



先生は、いとも簡単に私を泣かせるね。


「お礼なっ」


そう言って口に何かを入れられたんだ。


「ん?あっ……甘い…」


そう、それは先生の大好きなミルキー。



すると、ヒラヒラと私の腕に白い物が落ちてきた。



それは、神様からのプレゼントだった。