「でさー?それだけ?」

「は?」

感謝の言葉を述べましたけど?

「はーっ…麻咲ちんわかってないなー…」

ため息をつく奈葉。
意味わかんない。

「感謝は…言葉と、物でしょー!!奈・葉・は、見返りが欲しいのっ♪」

…悪女め。

そういうことだったのね…

あたしは深くため息をついた。

「何ため息ついてんの?!幸せ逃げちゃうよ?」

アンタもさっき、ついてたよー…

ツッコむのにも、疲れました(泣)

「で…?何して欲しいの?」

あたしの質問に、待ってましたと言わんばかりに顔をよせてきた奈葉。

近っ!

「颯様のお友達紹介して?」

キラッキラのおめめでそう言われた。

はぁ?

颯の友達??そんな人いるの?

「あれ?李衣だーっ待っててくれたの?」

あたしが颯に対して、失礼なことを思っていると、まさかの本人が現れた。

「?!はっ颯!!」