ついに、俺の嫌いなあの日がやってきた。

「やっぱり今年も颯様よっ!!」

「わかりませんわ!野仲様かもしれませんし…」

「琥桃様ね!!ありえますっ」

女どもは朝からソワソワソワソワ……うっぜぇ……

うんざりする俺の肩に、ボンッと衝撃が走る。

誰だよ…だいたい犯人は、わかってるけど…

「よ〜っす!今日もかっこいいね!!はっやてっ様っ♪」

スキップしながら登場してきたコイツは、俺の幼なじみ。

野仲 琥桃(ノナカ コモモ)

薄い茶色と、濃い茶色の髪をツートンで上手くわけてて、長い襟足だけ結んでいる。女も羨む、可愛い感じの男だ。
幼稚園からの腐れ縁。

背は172あるんだけど…こう見えて、コイツはSで、可愛い顔して泣かされた女はハンパない。


現に今もこうして、俺を煽っている。

ムカつくぜ…