「ていうか、なんであたしなの?」

あたしの問い掛けに、奈葉は馬鹿を見るような目で、

「だって…このクラスで1番可愛いの麻咲ちんじゃん」

やれやれとため息を吐いた。

……1番可愛いのがあたし??

「ははっないない」

あたしが乾いた笑いで返すと、皆がガン見してきた。

「「「(大有りなんですけどーっ)」」」

何故か、皆の心の声が聞こえた気がした。

「とにかく、このクラスの代表者は、風瀬くんと麻咲さんです。よろしいですね?」

佐々木さんが、鋭い目で皆を見渡しながらそう言った。

「「「「「は〜いっ」」」」」

…よくねぇー!!!!


あたしだけが納得していないようだった。

因みに選ばれた風瀬くんは、興味なさ気に寝ていた。