「んな間抜けな顔してんな」

んなぁっ!!

ポカーンとしてただけなのにっ!!!


「間抜けじゃないしっ颯にときめいてただけだもんっ」


………ん?
あれれ?口にだしちゃったぁああっ!!!


「おっ…おまっ…はぁあああ…」

「なっ…!!そんなあからさまに、ため息吐かなくてもいいじゃん…」

シュンとするあたしに、颯は優しい笑顔を見せる。

むーわー…かっこいい…

「素直すぎ」

チュッと前髪にキスを落とす颯。

「……颯…どんだけあたしのこと、ドキドキさせれば気が済むの…」

「あぁん?これくらいでドキドキしてんのかー?まぁ…破裂するくらい、何度もドキドキさせてやるよ。“芯から俺を求めるくらい"って言っただろ?」

そういい、意地悪な笑みを浮かべる。

あたし…もう颯に嵌まってるんじゃないかな…