まぁいい。

「俺は〜この黒」

素直に答えた。

すると李衣は、“お揃いにしよう"とか言い出す。

無理むり。俺、恥ずかしいんだよ…そういうの。

おもいっきり“嫌だ"というと、不満そうな李衣の顔。

そして、俯きだす。

どうしたんだ?

疾風くん…か?




あぁーもう!

つか、俺…コイツに振り回されてばっかじゃね?

俺のペース崩されまくりー…

もうやだっ!俺のペースでグイグイ行きてねぇー!

でもそれには、李衣が、元カレを忘れるのが先決なんだよなぁ〜…

あぁ〜イライラする。

何気なく俺のことを、『颯くん』って呼ぶのは、元カレの『疾風くん』との歴史があったからなわけで…

ムシャクシャすんぞ?
モヤモヤだー…

わけわかんねぇし…たかが女1人に。

何で俺…李衣選んだんだ?
なんか、めちゃめちゃ悩むんですけど。

…でもこれだけは言える。

李衣は、俺にザカザカ寄ってくる女達とは本当に、全く違う。

だから俺…本音がでんのかな…?