手を離した瞬間、呼吸をととのえる李衣。

俺を、涙目で睨む。

理性を崩す気か?!

俺は、フイッと視線をそらす。

しかも…素直になっちまうみたいで…

「だってさ…」

ボソボソと語りだす俺の口。

「なぁにぃ??」

李衣は背伸びで、俺に近付く。

ちっかっ!!我慢ならねぇ!

「だぁーっ!だからっ李衣が…その…元カレの話するからだろ///」

チッ…なんて屈辱…ぜってぇいつか倍にして返す。

「えっ?何なに?嫉妬?ヤキモチ?」

あぁ?なんだよ!核心ついて…

「そーですけど。何か?」

もういい。俺はいじけた。