ムカ…

「李衣っ!!」

「なぁにぃ?颯さまぁ?」

なっ!!コイツ…俺の神経逆なでしやがって…

「てめぇ…俺をからかうとは、身の程知らずが」

俺がそういうと、

「はい?あなたこそ、あたしを彼女にするなんて、馬鹿じゃないですか?」

すぐ言い返す。

「ぁあ?やんのか?」

こう言っても、

「めんどいんで、やりません」

さらりと受け流す。

コイツ…俺の今まで付き合った女と、全然違う。

別の生き物か??

素直にそれを伝えると、また“疾風"…

俺は聞きたくなくて、李衣の口を手で塞いだ。

叫ぶ李衣。

スッと手を離した。