遅くも早くも、颯と同棲して1週間経ってしまった。

「おはよう、2人とも」

「ん。李衣、飯」

「おはよ、りぃ姉。僕も」

「はいはい…」

順風満帆?な日々を送ってるあたし。

「はや兄、今日は早く帰って来てね?僕、はや兄と行きたいところがあるんだ」

「あ?いや、今日は…」

梓衣の言葉に、何故か言いにくそうに言葉を濁す颯。
そしてチラリとあたしを見る。

??

「いーからいーから、ね?」

梓衣はその可愛らしい顔をもっと可愛らしくして、颯にウインクした。

梓衣…誰よりも女の子だよ…

「……わかったわかった」

颯は梓衣の可愛さに負けたのか、渋々といった様子で呟いた。