《ピンポーン》

その日夜、俺の家のチャイムが鳴った。

「はい、どちら様って…」

「こんにちわーっ」

「よーっす、は・や・て様♪」

「小宮間に、琥桃かよ」

「なんですかーその残念がりかたー!!」

「そうだぞー?颯、俺が折角来てやったのに」

どんだけ自分中心なんだよ。

まず最初言ってたように、今、夜だから。
夜中だから。

「ちょっとー…話しいいです?」

少し顔付きの変わった小宮間に、俺は無言で頷いた。