「うっく…はっや…」

涙がとめどなく溢れでて…自分じゃ止められなくて…

「なっんで……」

ただただ、1人の空間に、訴えていた。

“何故?"
“どうして?"

と……



《ピーンポーン》

ドキッ…

誰?こんな朝はやくに。
颯……?
じゃないだろうな…
昨日…

思い出すだけで、前が歪んでいく。

やばいなぁ…もうお母さんも梓衣も出てるし。

あたしが出なくちゃなんないの…?

シカトで…《ピーンポーン》

《ピーンポピーンポーン》

2回連打しやがった。

ん…?
2回連打……?

何故か、懐かしい記憶が戻ってくる。

まさか。
いや、そんなわけない。

あたしは、目尻にたまった涙を拭い、玄関へと2階からおりた。