「琥桃がどうにもできないこともあんのな」

俺がこう言うと、少し眉が動いた。

多分今煽れば、コイツに火がつく。

それに…楽しいしな。

「小宮間も相手にできねぇなんて、万年発情期が廃るな」

「……………は?俺にできないことはねぇよ。死ね颯。ぜってぇ俺色にする。重い恋愛もばっちこいだ」

フッ思った通り、引っ掛かったなバカ琥桃。

内心浮かれた。

そういや小宮間が言ってたけど、来週の月曜日、李衣の誕生日なんだよなぁ〜

しかも、バイト面接いって、1週間だけ働くことにした。

俺が女の為に働くなんて…
ほんとに、自分変わったなぁとつくづく思う。