「李衣ちゃん?」

「ふぁ〜い?」

嬉しさのあまり、颯の行動が見えてなかったあたしは…

「こっち向いて?」

甘い声に誘われて…

素直に顔をあげてしまった。

「な…にゅちゅっ!?!」

はっ…コレ、キスじゃん!!

「んっちょぉっ…ぁふ…」

やばい…ヤバイやばいぃ〜!!!

逃げ回るあたしを、必ず捕まえる颯。

熱い…溶けちゃうよぉ…

「…んむぅ…はっ…」

息切れが…あたし、キスの受けが下手いんですけどー!!!手加減してぇ〜(泣)

だけど、颯の舌はさらに激しく動き回る。

あたし、酸欠。頭がポーッとする。

やっとキスが終わる頃には、すでに、身体を颯に委ねていた。

「李衣?もうギブ?」

「……ギブ…」

くったくた…

あたしの顔を覗きこんだ颯は、

「その目、誘ってんの?」

にこりと笑った。