瑞穂の話しと相違ないようだが、もしかして……。

 それに、正信は真優をどう思っていたんだろう。


「そう。では正信君は真優ちゃんのことをどう思っていたのかな?」


「ど、どうって、俺は村にいる時、真優に告白されたことがあったけれど、美紀のことが好きだったから、正直にそう云って断ったんだ。その後、俺も美紀に告白して振られたけど……。真優は俺にとっては一番仲の良い友達みたいな感じだったから。唯一同じ年齢ってこともあるかもしれないですけどね」


「成程。では美紀ちゃんのことだけれど、彼女が行方不明になった時、気付いたこととか何かあるかな? 出来れば詳しく話して欲しいんだ」


 何で美紀の話しを訊くんだろうというような、疑問に満ちた表情を見せたが、正信は首を傾げながらも答えた。


「あぁ、えっと、鈴音が云ってた通り、俺と美紀と鈴音と真優は、祠の近くのお花畑で花を摘んでいたんです。俺は美紀に花の首飾りを作ってやりたくて夢中になってた。振られても好きだったし……。それで、お花畑は結構広いから俺だけ少し離れた場所にいたんです。何せ夢中で花を摘んでいたから、いつの間にか遠くまで行ってて。鈴音に声をかけられるまで気付かないくらいだったけど。その時、美紀がいないと分かって三人で探したんです。でも見つからなくて」