春樹と章吾、正信の三人は悲痛な表情で瑞穂を見つめている。

 陸はそんな四人の姿をしばらく呆然と眺めていた。


「石川さん、その通りよ……。私がケムンドウ――。犯人なの」


 瑞穂は陸に視線を合わせることはせず、その声にもはや抑揚はなかった。