翌日、学校が終わるなり、すぐさま桃枝先輩の働くゲーム販売店にダッシュ!

桃枝先輩は幸運にもレジに入っていた。

「桃枝先輩! お久し振りです!」

レジには誰もいなくて、駆け寄ると、先輩は笑顔で迎えてくれた。

「はい、お久し振りですね。里桜クン」

ほわほわとした雰囲気を持つ先輩なので、私も笑顔になる。

「例の物、ちゃんと届いていますよ。今の内にこちらに」

先輩は内緒でレジの中に入れてくれた。

「はい、どうぞ」

そして袋を渡してくれる。

「わぁ! ありがとうございます! 先輩」

あくまで小声でお礼を言った。

そしてカバンから封筒を取り出し、先輩に差し出す。