「えっ? 何でですか?」

「う~ん…。まあ何はともあれ、早く帰って、パソコンを開いて見ると良いですよ」

「…はあ」

先輩が苦笑しながら言った意味を、この時の私は全く気付いていなかった。

そしてこの後、『REN』の運命をも大きく動き出すことも…。

私は全然分かっていなかった。

自分の仕出かしたことが、世間をも揺り動かしてしまったことを。