疑問に思っていると、斜め後ろのカトウ君と隣の席の子がニヤリと笑ったのが見えた。 「あいつスリッパはいてるぜ」 ボクは自分の顔が青ざめていくのを感じた。 ――アンドウ君の上履きを探さなきゃ! それからボクは目を使っていろんなところを探した。 見つけだしたそのときはきっと、アンドウ君に謝ろうと決心していたけど、なかなか上履きは見つからなかった。