教室の前にはあいつがいた。 「何でいるのよ。」 あたしはあいつに近付く。 「ほら。荷物。」 あいつはあたしのカバンを前に突き出した。 「あ、ありがと…。って、質問に答えなさいよっ!!」 あたしは下駄箱に向かって歩き出したあいつを追いかけた。 「花音と陸人に待ってろって言われたから。」 花音はあたしの親友。 陸人は花音の彼氏。 そして2人はあいつの幼なじみ。