…軽くあたしもバカにされたよね?



まぁバカなんだけど。




「ほら、教室戻るぞ。」




と、弥生は元々来ていた道を歩き出した。



あたしは弥生の学ランの裾を引っ張った。



弥生はそれに気付き、あたしの方を見た。




「どうした?」




「……がと。」




「ん?」




弥生は聞こえなかったのかあたしに目線をあわせるように屈んだ。




「あ、ありがと…///」




その時、弥生が真っ赤になっていたなんて知る由もなかった。