「何故毒を飲まされた?」

鳥のエンゼが聞いてきた。
あまりむやみに城の事を
話す事はしなかった。

「分からない。
俺を嫌っていた人物が、
暗殺してきたのだ。」

「暗殺?
お前って金持ちか?」

「そうかもな。
自分ではあまり気に入って
いないんだ。
金持ちであっても、
愛する気持ちが分からない。」

そう言ったら、
エンゼが笑い出した。

「お前って、
スター王国の王子だろう?
隠しても無駄だ。」

「何故知っている?」

「知っているさ。」

鳥は笑っていた。