「バカ。びっくりしたのは俺だっつうの」


忍が私の口の周りをティッシュで拭う。




「……あ、ありがとっ」

びっくりした……。




「ったく、お前は子どもみたいだな。口の周りにソースくっつけて。小学生じゃねーんだから」


「ご、ごめん」


「でも、お前の世話出来るのは俺だけかもな」