「まあ、俺は見られてイヤだけどな」


「……バカッ!!」


「なにすねてんだよ」




ふてくされる私を見て、忍が私の顔を覗き込む。



「別にすねてないし」


もう、ほんとに忍は女心が分かってないんだから。




「すねんなよ。ケーキおごってやるから」


「えっ。ほんと?!」