「……わかった」


梅村君は一言呟き、黒板の方を向いた。




「……忍っ」


私はもう大丈夫だから、梅村君のこと許してあげて欲しいの。




本当は忍にそう言いたいけど、余計な口を挟みたくないから言わない。


忍はあー見えて、けっこう弱い部分があるから。



変に刺激して、怒らせたくないから。