私はそう言うと、そのまま教室を飛び出した。


唇を制服の袖でこすった。




「……サイテーッ」


そして、角を曲がった時―――




ドンッ!!


誰かにぶつかった。




「いった……」


「わりー大丈夫か?……って、奈々子?」


「え?」




恐る恐る顔を上げると―――