思わず真っ赤になった顔を伏せる。




「……奈々子顔真っ赤」

忍が私の頭を撫でる。




「……だって」


恥ずかしいんだもん。




「はあ……やっぱり、忍君には敵わないなあ。奈々子は顔真っ赤にするんだもん」


結花は唇を尖らせてそう言うと、スタスタと歩き出した。