この場所に座ってどのくらいが経っただろう。 いつもなら彼が来ている時間はすでに過ぎていた。 アオイ……。 何してるの……。 彼がいつも来る方向をただじっと見つめた。 すると一つの人影が見えた。 こちらに向かって歩いてくる。 アオイ、やっと来た。 私は立ち上がり、その人影に近付いた。 けど、近付いて気付く。 あれは、彼ではない。 誰……。