私はいつもの様に朝から図書館にやって来た。 もうこの場所は私だけの秘密基地ではない。 私と彼の、秘密基地。 しかしいくら待っても彼は現れなかった。 昼が過ぎても、日が落ち空が真っ赤に染まっても。 閉館の時間になっても、彼は現れなかった。 仕方がなく一人で図書館を出て、一度寮に戻る。 研究のほうが大変なんだろうか。 夜には来てくれるかな。 早く会いたい。