一人になった私は今、お父さんの大学の寮に入れて貰っている。 勿論寮には大学生が住んでいる。 一人だけ高校生の私は、大学生の輪の中に入る気はしなかった。 高校に行くのもやめた。 本当にもう、何もかもがどうでもよかった。 そんな中から私が逃げ出したのは大学の図書館だった。 本を読んでいる間はこの嫌いな現実を忘れられる。 だから私は毎日を図書館で過ごした。