次の日、言った通りに彼は現れた。 短い挨拶を交わすと、彼は昨日と同じ様に窓からひまわりを眺めた。 そんなにひまわりが好きなのか。 私にはそんなに夢中になれる程好きなものはない。 しいて言えば本だけど、好きとは違う。 気を紛らす為のもの。 どの話が好きとか、あの話を読んで泣いたとか。 そんなのはどうだっていい。 だから物語じゃなくてもいい。 詩集でも図鑑でも専門書でも。