でもさ、諦めたらそこで終わりじゃん?? 自分で可能性をつぶしてどうするって話。 諦めずに待っていたら、廉はいつかきてくれる。 あたしはそう信じてるんだ。 だから、今日もあたしはわずかな期待を胸に屋上で廉を待ち続ける。 『ふぁー。』 暖かい空気に誘われて思わずあくびが出る。 天気は少し曇り空。 今の季節は曇ってるぐらいがちょうどイイ。 ポタ。 その時、上から雫が落ちてくるのを感じた。