最前列のあたしは廉とはあまり距離がない。 すぐ、目の前にいる。 いるはずなのに…、 なんだか廉は遠くに感じた。 廉がふいにこちらを向く。 あたしは慌ててうちわをバタバタふった。 廉!!気づいて!! そんな風に念を送ってみる。 パチ。 すると、あたしの念がきいたのか、一瞬だけ目があった。 …ような気がした。 てか、本当に目が合ったとしても、すぐ逸らされたし。 まぁ、そりゃ1人のファンのところをガン見したら、それこそ問題だけど。