「俺さ、昔階段を踏み外しそうになった女を助けたことがあるんだ。」 『へぇー。』 そういえば、あたしもあった気がする。 階段に踏み外した時に助けてもらったこと。 廉って色んな人を助けてるんだね。 「で、その子に言われたんだ。」 『なんて??』 「悲しいことがあったら空を見るといいよ。 空は大きくって、自分の悩みなんてちっぽけに見えるから。って。」 「鈴も確かそんなこと言ってたな」って、その後、廉は笑う。 あたしは思わず目を見開いた。