鈴side


『げ。』


次の日。


これが学校に着いてたからの第一声。


だって昇降口を開けたところには、


〈東条廉、広瀬鈴、熱愛報道!!〉


なんてかかれた、校内新聞。


絶対、新聞部の人がやったに違いない…。


フツフツと感じる怒りを隠しながら、あたしは教室に向かった。


…なんていうか、教室に向かうまでの廊下で感じる視線が痛い…。