「当たり前じゃん!!」




俺は鈴が折れてしまいそうなぐらい抱きしめる。


鈴の匂い、
鈴の小さな体、
鈴の鼓動、
鈴のぬくもり、


鈴の全てが大好きだ。




「…ねぇ、廉。」

『ん??』

「あたしも…、廉だけだから。」


鈴は照れたようにうつむいた。


それを阻止するように、顎をグイッと掴んで上に上げる。



『知ってる。』


俺は鈴の唇を少し強引に奪った。


鈴の唇は少し苦いコーヒーの味がした。