何があったか言いたいけど、上手く言葉にできない。


それを察してか、廉は優しく頭を撫でてくれた。



徐々にざわめき始める野次馬。


いいの??廉。


なんか言われちゃってるよ。



「黙れ。」


あたしも驚くぐらい、低い声を廉が出した。


その場は一気に静まり返る。


どうしたの??


なんか雰囲気が…。


そんなこと思ってたら、肩を引き寄せられた。


「俺の彼女は鈴だけです。」