「梨花子が廉の彼氏なのに。この人に脅されてっ」


聞き覚えのある声が、頭に響いた。


この声は梨花子。


梨花子…。


お前は俺の彼女じゃないだろ??


俺の彼女は、鈴だけだ。




周りからは次々と批判の声が聞こえてくる。


一体誰の批判をいってるんだ??


そんなこと思ってたら、頭上から大好きな声が響きわたった。


「廉の彼女はあたしだよ!!!!」


…やっと状況が理解できた。


そう感じた時には、俺は地面を蹴っていた。