「梨花子が廉の彼女なのにっ。なんか、この子に脅されてっ」


肩を揺らして泣き始める梨花子さん。


もう、やめてよ。


『ちがっ。そんなことしてない!!』


あたしは必死に叫ぶ。


でも誰一人の耳にも入らない。


それどころか、批判は大きくなるばかり。


ねぇ、なんで??


廉の彼女はあたし。
正しいのもあたし。


なのに誰も信じてくれない。



あたしは何もできずに立ち尽くした。