「…私が気づかないとでも思ってんの??」
ハァと麻理がため息混じりに言った。
『え??』
「さっき、泣きそうな顔してたくせに。」
一気にたまっていたものが溢れ出した。
やっぱり、麻理にはすべてお見通しなんだ。
あたしが泣きたかったのも、
誰かに聞いてもらいたかったのも。
あえて屋上じゃなくて、体育館裏を選んだのは麻理の優しさ。
ツンツンした態度の裏から出てるのは、麻理の愛情。
あたしは知らぬうちに、麻理に支えられてたんだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…