廉side 『げ。』 俺は露骨に嫌な顔をしてしまった。 鈴の誕生日パーティーが終わり、 鈴を送った。 そして戻った自分のマンションの前。 なんで梨花子がここにいるんだ…?? 「おかえり。」 梨花子は完璧な笑顔を見せながら、俺に近づいてくる。 「ねぇ、話したいことがあるんだけど。」 『別に。俺はないから。』 梨花子を迷いなくバッサリと突き返す。 今さら、何を話したいって言うんだよ。