そして、勢いよく、東条廉の群に突っ込んだ。


あ、もう。いたた…。


何あのオバチャン。


しかも飛ばすだけ飛ばしておいて、満足げな顔してどこか行っちゃったし。


有り得ないんですけど。



首をさすりながら、あたしは顔をあげた。


そして気づいたことがある。


目の前には東条廉。


そして周りには、あたしを思いっきり睨む女子の大群。


その目は「どこか行け」と言わんばかりの顔。