「……おはよ。」 「あ、お…おはようございます…。」 空守君に挨拶されて、ぎこちなく返す。 席替えしてから数日経つけど、空守君は毎朝必ず私に挨拶をしてくれる。 朝、その声を聞けるだけで十分なくらい嬉しいんだ…。 「包海って、朝弱いの?」 「え…?」 カバンからノートを出していると、空守君からいきなり質問が飛んできた。