もちろん由優は“どうして?”と言わんばかりの不思議そうな表情で俺を見る。 「俺が買って来るから、包海はここで休んでろよ。」 そう言って、俺は露店へ向かった。 なるべく由優を人が多い露店の辺に行かせたくねぇ。 それが本音。 境内なら、まだ人もそれほど多くねぇから大丈夫だろう…。 あんな可愛い浴衣姿、出来ることなら誰にも見せたくない。