私ってば、空守君に迷惑かけちゃった…。 前はしっかりと見て歩かないと…! 「もしかして、歩くスピードが速すぎた?」 顔を覗きこまれて、私は“違う…”と言わんばかりにフルフルッと首を横に振った。 空守君の歩く速度… ちょうど良かった…。 浴衣を着ていて歩幅がいつもよりも短くなっている私を…… ちゃんと気遣って、ゆっくり歩いてくれてたから…。