「1人?」
「はい。」
「うわっ、苺ミルククリーム!?予想外に甘党だなぁ!」
爽やかに笑う先輩。
嫌味が感じられないのでよし。
「あ、あのさぁ。
渡辺って…ぶっちゃけた話美鈴の事、どうなの?」
「…春野?どう、とは?」
見上げながら聞くと菅先輩は恥ずかしそうに目を逸らしながら俺の隣に腰掛けた
「俺さ、美鈴にコクろうと思って。」
「…は?」
コクろうと思って…って告白?
菅先輩のことを見ると真っ赤になった顔を両手で覆って俯いていた。
…ドクンと胸が痛くなる。
そこでふと、姉貴の言葉を思い出した。
“美鈴ちゃんの隣で。
美鈴ちゃんに話し掛けて一緒に笑ってるのはソイツ”
春野の隣に菅先輩。
幼なじみとしての関係でなく、恋人同士で。
爽やかなカップルでお似合いだろう。
が、胸に突っ掛かるこのモヤモヤはなんだ?

