右隣に座った渡辺くん。
近くで見ると余計にイケメン!!
『ねぇ、渡辺君、で良いかな?』
「…何か?」
『私、春野美鈴。よろしくね?』
「…どうも。」
…ツンツンだよぉおお!!!!
いや、ここで挫けちゃいけない!
漫画の主人公には何かチャンスが舞い降りてくるはず!!
『頑張ります!』
ガタッと椅子をならして拳を握って立ち上がった
「お〜、頑張れ頑張れ〜」
『あ、はい//;;』
いつも頭の中とリアルでの行動がごっちゃになる。よくあることでクラスの皆は私を見てまたか、と笑う
岬が右の斜め前の席から〔また妄想してたなバカ〕と口パクで伝えてくる
苦笑いでピースで返す
そんな私を右から熱く見ている視線がある事に、私は気付いていなかった

