「悪いが、猫舌…」
火傷は避けたいので言ったら春野はふわっと笑って『わかりました』と言った。
ふぅふぅとスプーンに粥を乗せて息を吹き掛ける春野
『口、開けて?』
おそるおそる上目遣いでスプーンを口に近付けてきた。
目を瞑ったまま黙って口を開けると優しくスプーンが口の中に入ってきた。
…少し熱いが旨い。
『どう?熱くないかな?』
「…旨い。」
そういうとぐぅと腹がなった。
なかった食欲が嘘のように腹が活発になる
「…っ」
照れくさくなって顔を片手で覆うと春野は
『あははっ!
喜んでもらえて良かった!たくさんあるからね!』
と嬉しそうに笑った
…なんだ?
体温が上がった気がする

