―――放課後。 早く帰る準備して、校門前まで行かないと。 もう輝先輩が、待ってるかもしれない。 「エマ、もう帰るの?」 振り返ると、華の姿。 「うん。急がなくちゃっ」 「中田、橘先輩と付き合ってるって、ほんとだったんだー。」 そう言ったのは、琉唯と1番仲のいい男の子、赤川太一(アカガワ タイチ)くん。 「ほら、いっつも一緒に帰ってんじゃん?」 「え、うん」