声がして、振り返る。 見ると、あの輝先輩があたしに向かって声をかけていた。 「あ……はい! 数学の先生が厳しくって…。」 「それは、大変だね。」 輝先輩が眉を寄せる。 「でも、頑張ってます!」 あたしが笑顔を見せると、輝先輩も爽やかな笑みを零した。 ラッキー! 輝先輩に話しかけられるなんて…!! すると、輝先輩はあたしの隣に視線を移した。