飛べない鳥

俺はいつの間にか寝てしまったようだ。


目が覚めると、明るかった部屋が、真っ暗となっていた。


今何時か調べるために、
俺は暗闇の中、携帯を探し、何時かを見る。


携帯の眩しい光が、
俺の顔を包む。



『8時…12分…?』



携帯のサブ画面にこの数字が並べられていた。



どれだけ寝てしまったのだろう?


俺は制服のまま寝てしまっていた。


着ていた制服を脱ぎ捨て、部屋着のスエットに身を包む。



そして財布を取りだし、
今日の晩御飯の買い出しに向かう事にした。



鍵をしっかりとかけ、
エレベーターに向かう。


下ボタンを押し、
エレベーターが来るのを待った。



エレベーターの着く音が聞こえ、ドアが開く。


俺はエレベーターに乗り込み、一階のボタンを押し、一階に着くのを待った。